2009年度参加店舗「大濠公園・荒戸」

044福岡市美術館

福岡市美術館

富田渓仙展

10月10日〜11月23日

博多が生んだ日本画の奇才

福岡市美術館30周年
福岡市制施行120周年
富田渓仙 生誕130年記念の展覧会。

 冨田溪仙は、今からちょうど130年前に現在の博多区下川端町に生まれました。18歳頃に京都へ上り、はじめは四条派を学びましたが、やがて、和・漢・洋の文芸や美術をさかんに学び、自在な筆遣いによって画家自身の感興を自由に表現する境地にいたりました。絵具の鮮やかな発色を最大限に生かし、奔放な筆遣いで描かれた作品は、脱俗の気品に満ちていながら、どこかユーモラスな親しみやすさをも兼ね備えています。

 そんな溪仙を高く評価したのは日本美術院の横山大観でした。大観の誘いにより京都画壇にありながら東京の日本美術院に出品した溪仙は、異色の存在として大正・昭和前期の日本画史を彩りました。 

 溪仙の手にかかると、建築物や山岳など無生物さえもが流動感をみなぎらせ、あらゆるものが生きているかのように描かれます。まとまった作品を一度に見られるのは、福岡では32年ぶりとなります。この機会にぜひ、溪仙の魅力に触れていただければと存じます